簡単自家製麺つゆ! 便利麺つゆの素!
麺つゆを作る
これからの季節、
さっぱりと麺物でお腹を満たす人も増えると思います。
そこで簡単な麺つゆのご紹介します。
大抵、和食の調理場にはいくつかの合わせ調味料が用意されています。
使用頻度が高いのは、
天つゆ・そばだし・美味だし・土佐酢・寿司酢・万能だし辺りでしょうか。
個々の営業形態や調理長の考え方によって、合わせ調味料のラインナップや
調味料の配合等は若干変わっていきます。
例えば天つゆ!
関西系の親方は、薄口醤油を主体とした色が薄い天つゆを出すのに対し
関東系の親方は、濃口醤油を主体とした色が濃い天つゆを出す傾向が高いです。
ここで面白い話がありまして、以前関西系の調理長との会話の中で
「店では薄口で持って行くけど(作るけど)、
食べるのには濃い口のほうがうまいよなぁ~」
エッそうなの!? と思わず拍子抜けでした。
何も関西系だからとか、関東系ではなく、料理人が考えることは
”日本料理屋らしさ”をお客さんに提供するにはどうするか?
が先ずあり、自己中心的には作っていないのです。
どちらの天つゆも甲乙つけ難しなのですが、
”らしさ”の観点から薄口仕立てを良く見かけます。
参考程度ですが「天つゆの配合」をのせておきます。
天つゆレシピ
関西系 出汁6 : 薄口醤油1 : 味醂1
共に、すべて合わせた後に火にかけ、沸く寸前で火から外す。
さて、本題!
簡単麺つゆの素をご紹介していきます。
使う材料は?
醤油・酒・味醂・昆布・鰹削り節(やや厚め)です。
簡単=シンプルで
美味しい出汁を作るには
出来るだけ良い調味料を使うことが、美味しさへの近道です。
が・・
しかし ・・・
良い材料・調味料は本当にお値段が高いのです!!
味醂を例にとると
醤油も然り・・・ 鰹節も然り ・・・
調味料一例)
http://www.kuramoto-denemon.com/ 「伊藤商店 傳右衛門」
まだまだ他にもすばらしい調味用は多々ありますのが
個人的嗜好でピックアップさせて貰いました。
良いのはわかった!
きっと美味しいのだろう!
でも~
財布に厳しすぎたら”いくら簡単に!”といっても
すぐに作ろう~!とはなりませんよね。
ですので、材料について一言書きます。
(こんな感じ)
- 昆布も同様にスーパー等での販売品でも良いです。
(良い昆布の目安は、肉厚・色黒です)
一般的に手に入る材料でも大丈夫!
通常良品で美味しく作れる!こそ、プロの仕事です。
それでは
”簡単麺つゆの素”の作り方
- 醤油3・酒1,5・味醂2の割合で合わせます。
- そこに汚れをふき取った昆布を入れ、一時間置いておきます。
- 次に削り節を入れ、85℃手前まで温度を上げ5分煮ます。
- 出てくるアクは綺麗に除きます。
- 火を止め、クッキングペーパー等で濾します。
- 衛生的な入れ物に保存します。
以上です。
材料を合わせ、85℃でアクをすくいながら5分経ったら濾すだけ!
たったこれだけの工程ですが、市販品のそれとは比較にならぬ程の
香り高く気品のある”麺つゆの素”がつくれます。
さらに
この”麺つゆの素”から豊富なバリエーションが展開可能なのです。
「麺つゆの素」は下記より「素」と記載していきます。
先ずは基本
素 1 : 水 3~4+砂糖少々= ざるそばつゆ
(水は一度沸かして砂糖を溶かしておいて下さい)
素 1 : 水 4~5 = そうめん・ひやむぎのつゆ
素 1 : 水7~8+好みの砂糖量 = 煮物やあんかけ等
素 1 : 水7+好みの砂糖量 : 酢 5= 変わり南蛮酢の素
素 1 : 水12~15+塩や薄口醤油= 鍋出汁
等など
これら基本に、ゴマダレやポン酢・チリソース・味噌だれ・豆乳・肉味噌
など加えていけば様々な料理や出汁・ソースに変化します。
参考までに
醤油900ml 酒450ml 味醂600ml
昆布 10cm角1枚 削り60g
この分量で出来上がりは、約1600ml程度になります。
麺つゆの素の保存期間は、冷蔵庫で2週間。
しっかり管理すればもっと長持ちしますので、多少多めに作り置きすると
いざ!という時に便利だと思います。
最後に
料理には
手間隙かけた = 美味しい があります。
手間隙かけないけが、理屈をうまく扱う = 美味しい もあります。
忙しい皆様にとって、この記事がお役に立てれば幸いです。
今では、様々な「めんつゆ商品」もあありますね!
それらを使って
「手軽に」「時短で」「美味しい」
レシピも出回っています。
食事を作ることが重荷になっては元も子もありません!!
上手に使い分けることも大事ですよね。
麺つゆ料理をお楽しみください。
そして、お時間があれば
「自家製めんつゆ」での料理もお試しくださいませ!
最後まで読んでいただき有難うございました。