和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

2面性を考える ~息子との会話で

本日は雑多記事です。

先日、仕事終わりに息子と銭湯へいきました。

銭湯へ行く道中での会話で

息子「今、2面性についての作文を書こうと思っているんだけど」

私 「そうなんだ? で、2面性の題材はなに?」

息子「何でも良いと思うし、なんにでも当てはまるんじゃないかなって思うんだ」

私 「例えばどんな事?」

 

息子が話し始めた事は、スマート・ウオッチについて。

前々から「欲しい!」と話しており、ネットで調べていました。

 調べ元は”amazon”です。

 

 

スマート・ウオッチが彼の手元に来るのはおそらく今週末でしょう。

価格は、4000円位の品物です。

車中延々とスマート・ウオッチの性能や、購入者のレヴューなど

彼が触れてみたい機能を説明し

いかにも

 

今の自分には必要な物か!

 

を、私に説いていました・・・

 

私は彼の「思い立ったらそれ一杯脳」についてよく理解しているので

「ふ~ん そう~  まぁ~手にしてみろよ!」

そう伝え、頭の中では

今度はスマート・ウオッチなのね~! と笑っていました。

 

次第に話は物流について流れていき

息子 「amazonって凄いよね。 注文すれば3日もしないで商品が届くんだよ」

私  「そうだよな~ 俺が子供の頃には考えられない話だな」

息子 「でもその分、運送会社の運転手さんが重労働になっているんでしょ?」

 

息子は何かで、運送会社で働いているドライバーのドキュメントを見たそうです。

内容は、トラックの荷台には一杯の荷物を自分で詰め込む。

最終地点での折り返しには荷物を配り終え、

新たに帰りの道中分の荷物を自分で一杯詰め込んで戻ってくる。

その間もドライバーは

何時間運転したら、何分休憩をとらなければいけない

とのルールがある。

しかし、荷物の到着時間は厳守しなければならない!

 

息子 「消費者にとっては便利だけど、運転手さんにとっては大変だよね~」

私  「そうおもうよ! 便利すぎる世の中だよ・・・」

 

f:id:japanasechef:20180807133847j:plain

 

これらの本は、息子が図書館で借りてきた本です。

物には価値があり、価値の対価として金銭の授受がある。

金銭の授受の為に労働があります。

 

以前書いた、「コンロ家の英断」もそうですが

商品を受け取る側には優位性が働き、サービスを行なう側には劣位性に向く

現代社会のような気がします。

早い!安い!が当たり前に思われがちな、運送業界です。

 

しかし

 

まだ中学生の感覚からしても

何かしらの無理の末に出来ている事

 

と感じるようです。

 

江戸時代の飲食店の話で、こんな話があります。

時は江戸時代

ある飲食店は、多くの食通人が通うほどの繁盛振り

 

そこへ1人の食通が店を訪れ、店主に言いました。

「ここは美味い物を出すと評判だそうだな! それならば美味い茶漬けを貰おうか」

店主は一言

「お時間が掛かりますけど、よろしいですか?」

食通人

「美味いものには時間が掛かる事くらい知っている!作ってくれ」

 

食通人は座敷に案内され、店主は台所への暖簾をくぐり仕事に掛かりました。

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

 

美味いもの為なら、時間が掛けるのはいとわない。

 

しかし

待てど暮らせど、一向に運ばれてくる気配が無い。

ついに、時刻は夕方にさしかかる。

 

「お待ちどうさまでした。」

お茶漬けが運ばれてきたのは半日後。

その

お茶漬けも、 添えられた漬物も

掛かりすぎた時間に見合う物以上の美味しさ!

 

お茶漬けと漬物のあまりの美味しさに

待たされていた時の怒りは消え、ただ感動させられていた。

 

帰り際は機嫌よく

「噂に違わぬ腕前だ! 美味しい茶漬けだったぞ。」

そして食通人が勘定を伺うと

店主は

「へい、1両2分になります」

(今の通貨価値で、15万円位)

 

驚いた食通人は問いただす!

 

店主の答えは

漬物に使用した野菜も走りの素材。

茶は宇治の玉露

米は越後の1粒選り。

中でも一番お金が掛かったのは、早飛脚代!

早飛脚に、宇治玉露に合う水を、玉川上水まで汲みに行かせた。

その為に

時間もかかり、運賃も高くついたと説明。

 

それを聞いた食通人は

「流石!」と感心し、お代を支払い帰っていった。

という話です。

 

当時からしてみれば、今が如何に尋常ではない!のが伺えます。

今にしてみれば、当時が如何に緩やかであった!かが伺えます。

 

江戸時代の平均寿命は40歳(大まか)

この数字は、乳児死亡率の高さから反映されています。

高齢な著名人もいます(葛飾北斎90歳・杉田玄白85歳・徳川光圀73歳)

しかし

現代の平均寿命は83歳(2016)と比較すれば約半分です。

 

違う時代の物事を同列に計るは無理な事!

 

ですが、物事の2面性

「そこまで便利!」は必要でしょうか?

 

便利になり、救われる命もある!

便利になり、失われる命もある!

 

身の回りの物が増えることで、自身の時間が増えましたか?

物に追われ、自身の時間を失っていませんか?

 

便利が増えた事で、心の豊かさが増していますか?

 

地球規模では、

日本の裏側のブラジル(正確には公海)からも生鮮食材が届く時代です。

 

便利の光と影

 

2つの面があり1つが成立する。

息子はどんな作文を書くのか?

私は楽しみにしています。

 

最後に

個人的な雑多記事を、最後まで読んで頂きありがとうございました。

お時間を使って頂いた事に感謝しております。

改めて

ありがとうございました。