食用ほおずき! 秋の気配が
今回は”ほおずき”のご紹介です。
ほおずきには主に
「観賞用」と「食用」があります。
私の中で”ほおずき”と言えば
「観賞用」です。
浅草寺境内の夏の風物詩
四万六千日の縁日です。
ちょっと書いていきます。
起源
平安時代頃より、観世音菩薩の縁日は毎月18日とされていた。
室町時代頃から「功徳日」なる縁日が設けられるようになる。
その「功徳日」に参拝すると
100日分とか1000日分とかの功徳を得られると言われる様になる。
浅草寺では、月に1度で年に12回の「功徳日」がある。
そのうちの7月10日が最大で、46,000日分の「功徳」が得られるとされた。
功徳とは?
- よい果報が得られるような善行
- 以前に良い行いをした事により、神仏が与えるよい報い
何故46000なのか?
これは諸説あるが、米一升が46000粒として「一升」と「一生」をかけた説。
46000日は126年分に相当し、人の一生分の「功徳」を得られるから説。
どちらにせよ、人が人として一生の願いや想いをこめていたと考えます。
何故”ほうずき”か?
起源は1764年頃
先ほど記載した「人の願いや想い」と大きく関連していきます。
昔の言い伝えでは、
なかなか治らない病気には、”ほおずき”を水で鵜呑み(丸呑み)すれば治る!
といった民間信仰がありました。
願いを込めて境内に訪れ、ほおずきを購入し食して病気を治す。
庶民の切なる思いが込められている、縁日なのです。
今では、お祭りの一環としての風潮ですが・・・
私の聞いた話
まだ日本が戦争をしていた頃
戦争へ招へいされた仲間達は
いつか再びこの場所で会おう
と誓い合い戦地へ向かう。
そして、終戦。
戦地から命からがら帰還した者は
仲間達と再び会う為に約束の場所へ
そこで
歓喜の再会をし、涙を流しあう仲間
幾日過ぎても音沙汰の無い仲間
どうか無事に帰って来い!
46,000日分の願いを込める。
横着から、1日で4万6千日分の願掛けではありません。
願っても、その日が訪れないかもしれない。
だから、
一生分の(46000日分)願いを込める
悲しい話ですが、73年前に実際にあった話です。
食用ほおずき
今回ご紹介するのはこちらです ↓
食用のほおずきです!
真っ赤でかわいらしい観賞用とは違い
枯れ草に包まれているようなフォルム!
中身はどうかと剥いて見ますと
このような可愛い粒が一つあります。
ヨーロッパでは、食用として歴史があります。
食用ほおずきについて
食味は
果物のような野菜のような食感です。
味わいは、程よい甘さと少しの酸味で
今回食べた物に関して言えば
幸水(梨)みたい
中には沢山の白い種がありますが
全く気にならないですよ!
近年日本でも珍しいフルーツとして人気が出始めています。
ちなみに
こちらは、ご近所さんの庭でなったものです。
ご馳走様です。
下記は
山形県産 高級食用ほおずき
2,700円 (15個入り)
結構な高級感がありますね~
使用用途として
今は、フルーツで使用する方がインパクトあります!
セミドライやドライ加工すれば、焼き菓子にも使えます。
和食では、
中身を天ぷらにし、元の姿にもどして提供する。
そんな仕事もあります。
少し前までは夏真っ盛りと思っていました。
が近頃は、
早朝と深夜にはすっかり秋の気配を感じるようになりました。
職場の近くにある木からも、秋が訪れる気配が!
まだまだ暑い日が続いておりますが、
朝晩は冷える事もありますのでお気をつけてお過ごしください。
最後に
この記事が皆様の「食用ほおずき」考慮の一助になれれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。