和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

べジシート! 三方良しですね

今回は「べジシート」のご紹介です。

 

近頃、話題になってなっている感がある「べジシート」です。

長崎県平戸市にある

株式会社 アイル

が製造販売する、野菜ペーストを乾燥させてシート状に加工した商品です。

 

f:id:japanasechef:20180818223752j:plain

 

写真は「だいこん」「にんじん」のべジシート、10枚入りとなってます。

種類は、現時点で何種類販売されているのかはわかりません。

HPとかも調べたのですが、公式発表されてません。

ただ、

いろんなサイトでは、9種類とか地域限定とかで販売されている商品もあるそうです。

私が購入したのは「だいこん」「にんじん」の2種類です。

 

私的には、この商品の存在意義は物凄い高いと思えます。

 

理由は、この仕事についてからずっと感じていた事!

 

規格外の野菜の廃棄や価格の急激な下落

そして

作りすぎた作物は、市場価格を下げる恐れがあるからトラクターで潰す

豊作を理由に価値が下がる・・・

市場原理が関わりすぎな気がします。

 

野菜を作る方々は、一生懸命作っているはずです。

それが、

作りすぎた! 規格外! 風評的な価値の下落!

等、野菜作りの本質からかけ離れたところで価値を決められてしまう。

おかしな話です。

板前の観点から

  • 姿形が揃っていると、扱いやすい
  • 剥き物等、包丁仕事がしやすい
  • ロスが出にくい
  • 原価計算が行ないやすい

など、挙げられます。

 

しかし、一昔前の板場と違い現代では

形が不揃いでも、品質重視の方向の店が増えた。

それでも一般的には、規格が揃っている野菜のニーズが圧倒的に多い。

f:id:japanasechef:20180818135428j:plain

べジシートには、規格外により「市場価値」が無いに等しい野菜達が扱われている。

極端な言い方をすれば

形が悪い人参があります。

誰も買いません。

このままでは廃棄になる恐れが・・・

それが

べジシートへと変化した事により

¥0円だった物が、普通に人参1本売るよりも高値で売れる!

 

上記の写真は購入の際、添えつけてあった利用書です。

簡単に使えるような料理が、幾通りか載っています。

 

私的には、若干違うアプローチで扱おうと考えています。

この商品が一般的にも広まれば

 

野菜農家さんの労が報われる!

 

凄く期待をしている商品です。

 

同様に価値ある仕事として、CAS冷凍による地域再生があります。

漁師島である地では、若者が仕事を求め島を離れていく。

素晴らしい鮮魚に恵まれたこの地であるが、市場への出荷には日数を要した。

日数を要す事は、魚の新鮮さや輸送コストに悪い形で反映してしまう。

当然、価値は下がり安値での取引にならざる得ない。

自然、漁師になろうと考える若者はいなくなる。

結果、漁師の超高齢化となり島は衰退していく。

CAS冷凍の導入!

新鮮な状態で、細胞の破壊を著しく低減する事を実現した冷凍技術。

細胞(セル) 生きている(アライブ) 方式(システム)

この技術により可能となった事

  • 年間を通じて、売値の乱高下が無くなった
  • 豊漁だからといって、安値で買い叩かれなくなった
  • 漁師の後継者が現れた
  • 地元に雇用が発生した(加工場)
  • 若者が漁師として島民となった
  • 子供の数が増える事となった

 

現在もこの良きスパイラルが続いている。

 

べジシート・CAS冷凍と、あったら良いなぁ~の技術が現代ではあります。

これからも色々な形の「あったら良いな」が表れると思っています。

 

農家さんや漁師さん方が居てくれるお陰で、料理人が存在します。

料理人を支えてくれる皆様全てに

あったら良いなぁ~ と、巡り会える事を願います。

 

真の意味で価値の高い技術

 

これからも沢山出てきて欲しいと思います。