べジシート! 三方良しですね
今回は「べジシート」のご紹介です。
近頃、話題になってなっている感がある「べジシート」です。
株式会社 アイル
が製造販売する、野菜ペーストを乾燥させてシート状に加工した商品です。
写真は「だいこん」「にんじん」のべジシート、10枚入りとなってます。
種類は、現時点で何種類販売されているのかはわかりません。
HPとかも調べたのですが、公式発表されてません。
ただ、
いろんなサイトでは、9種類とか地域限定とかで販売されている商品もあるそうです。
私が購入したのは「だいこん」「にんじん」の2種類です。
私的には、この商品の存在意義は物凄い高いと思えます。
理由は、この仕事についてからずっと感じていた事!
規格外の野菜の廃棄や価格の急激な下落
そして
作りすぎた作物は、市場価格を下げる恐れがあるからトラクターで潰す
豊作を理由に価値が下がる・・・
市場原理が関わりすぎな気がします。
野菜を作る方々は、一生懸命作っているはずです。
それが、
作りすぎた! 規格外! 風評的な価値の下落!
等、野菜作りの本質からかけ離れたところで価値を決められてしまう。
おかしな話です。
板前の観点から
- 姿形が揃っていると、扱いやすい
- 剥き物等、包丁仕事がしやすい
- ロスが出にくい
- 原価計算が行ないやすい
など、挙げられます。
しかし、一昔前の板場と違い現代では
形が不揃いでも、品質重視の方向の店が増えた。
それでも一般的には、規格が揃っている野菜のニーズが圧倒的に多い。
べジシートには、規格外により「市場価値」が無いに等しい野菜達が扱われている。
極端な言い方をすれば
形が悪い人参があります。
誰も買いません。
このままでは廃棄になる恐れが・・・
それが
べジシートへと変化した事により
¥0円だった物が、普通に人参1本売るよりも高値で売れる!
上記の写真は購入の際、添えつけてあった利用書です。
簡単に使えるような料理が、幾通りか載っています。
私的には、若干違うアプローチで扱おうと考えています。
この商品が一般的にも広まれば
野菜農家さんの労が報われる!
凄く期待をしている商品です。
同様に価値ある仕事として、CAS冷凍による地域再生があります。
漁師島である地では、若者が仕事を求め島を離れていく。
素晴らしい鮮魚に恵まれたこの地であるが、市場への出荷には日数を要した。
日数を要す事は、魚の新鮮さや輸送コストに悪い形で反映してしまう。
当然、価値は下がり安値での取引にならざる得ない。
自然、漁師になろうと考える若者はいなくなる。
結果、漁師の超高齢化となり島は衰退していく。
CAS冷凍の導入!
新鮮な状態で、細胞の破壊を著しく低減する事を実現した冷凍技術。
細胞(セル) 生きている(アライブ) 方式(システム)
この技術により可能となった事
- 年間を通じて、売値の乱高下が無くなった
- 豊漁だからといって、安値で買い叩かれなくなった
- 漁師の後継者が現れた
- 地元に雇用が発生した(加工場)
- 若者が漁師として島民となった
- 子供の数が増える事となった
現在もこの良きスパイラルが続いている。
べジシート・CAS冷凍と、あったら良いなぁ~の技術が現代ではあります。
これからも色々な形の「あったら良いな」が表れると思っています。
農家さんや漁師さん方が居てくれるお陰で、料理人が存在します。
料理人を支えてくれる皆様全てに
あったら良いなぁ~ と、巡り会える事を願います。
真の意味で価値の高い技術
これからも沢山出てきて欲しいと思います。