和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

天然真鯛(紅葉鯛)で結婚記念日?

今回は結婚記念日で使用した、天然真鯛の一皿をご紹介です。

日本人的感覚からなのか知れませんが、

何故か

お祝いといえば鯛!

 

どうして鯛なのでしょうか?

 

何故祝いの宴席には鯛がつくのか?

先ずは

見た目の華やかさ!

魚類の中でも群をぬいて、風格も華やかさも備わっていると思います。

 

加えて、

何処を食べても味の良さ!

やはり、身の美味しい魚はアラも美味いってことですね!

 

そして、結婚式などで用いられる訳は

 

鯛は結びついた同士、一生添い遂げる

 

それは魚類の中では非常に珍しい習性です。

なので

メスの鯛が釣れたらオスの鯛も釣れる

との話を聞いた事があります。

 供に!

 

和食では、風体・味・習性の三拍子揃っている鯛だからこそ

お祝いの席にはメイン食材として使われていたのです!

 

こちらの鯛は皆様にはどの様に見えますか?

 

魚体の真ん中に氷の痕が残っているのは非常に残念ですが

紅葉鯛と評されるだけの綺麗な魚体色をしていますね~

目も綺麗だし、目元のアイシャドウがなんとも美しい!

 

天然物の1本釣り物です。

サイズ的には2kちょいありました。

 

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鯛の種類って

巷に「鯛」とつく名の魚は、およそ200種類以上!

その中で、本当の鯛といえるのは僅か13種類。

 

えっ?

 

それしかないの?

と思いますよね!

本当に「鯛」といえるのは

スズキ目タイ属」に属している魚のみとなっています!(学問的には)

代表的なものは

  • 真鯛 ・ヒレコダイ
  • 黒鯛 ・タイワンダイ
  • 黄鯛 ・キチヌ
  • 血鯛
  • 平鯛 
  • 黄鰭赤連子 

等です。

漢字で書いてある鯛は、町のスーパーなどでも売られています。

カタカナの鯛に関しては、私的には扱った事がありません。

 

そこでもう一つ!

巷にあるもう一つの鯛があります。

それは

あやかり鯛の存在

「あやかり鯛」とは、姿形が何となく真鯛に近い物から

ただ単に美味しいから!といった理由だけで「鯛」がついている魚があります。

 

ポピュラーな物といえば

あたりでしょうか。

どの「あやかり鯛」であっても、皆それぞれに美味しいのは周知!

別にあやからなくても良いのでは?

 

まぁ~

全国津々浦々、「富士見通り」「000銀座」がありますからね~

鯛に限らず、良き物にあやかろうって心情は仕方ありません。

 

でも、

偽称はいけません。

代替魚を、いかにも本物と勘違いさせるのは嘘つきですな!!

正式名称で受け入れてもらってこその「命の提供」。

素材(命)を扱う者の責務です。

 

 

 

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結婚記念日のゲストへの姿造りです。

両親と当事者夫婦

紅白鶴の剥き物を添えてのご提供とさせて頂きました。

 

鶴は

結ばれたら一生添い遂げる

 

姿形が美しいだけではなく、その習性も結婚等のお祝い事には

重宝される一つと言えます。

尾飾りは本来は尾に被せるのですが、あまりに見事な「尾姿」でしたので

被せるには惜しくなり下に添えました。

 

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時々このような「何かの意図」がある仕事をすることがあります。

出来うる限りの対応で取り組んでいますが、

時間の経過とともに

 

あ~、あれをしとけば良かった~

こうした方がもっと食べ易かったのではないか?

 

などの思いが頭をよぎる事があります。

決して手を抜いていた訳ではないので、後悔ではありません。

次回! 

次の時は!

今後への知識として覚えておく。

まだまだ道半ばです。

 

最後に

この記事が皆様の「本当の鯛選び」の一助になれれば嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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