和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

マリンワールド海の中道③

一言 お詫びです!

このブログ(和食を簡単に!)を書こうと思った経緯は、

和食って難しいとか、お高いってイメージが巷にはあるのかな?

自分達の世代は然り、若い世代の和食離れは何となくですが感じていました。

ん~

確かに難しい部分はあります。

それに、魚にしても野菜にしても近年値上がる一方です。

それならばお手軽、牛丼やパスタで済ませましょう!

と、なるのは自然の流れです。

一方では、「超」がつく高級料理屋さんの盛栄振りもあります。

 

食の二極化

 

それは間違いない現代の姿。

 

今の私の思いは

ご家庭で楽しく安全に”和食”を楽しんでもらいたいな!

との思いから書き続けてきました。

ですが

ちょっとここ最近は、雑多ブログになっています。

反省です。

タイトルでは、マリンワールド海の中道③!

ここまでは書かせていただきたく思います。

でも

再び、和食って難しくないよ!

ちょっとした数字とコツを知っているだけで出来るんだよ!

っていうお話を書き綴っていきますので、今後とも宜しくお付き合いください。

 

全ての素材は、人の手と歴史から

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和食とは、海山里田畑から時期の恵みを頂き調理された料理です。

そこには全て、人の手が掛かっています。

人の歴史といっても過言ではないと思います!

水族館には「有明海漁業実況図」と共に、その道具達も観覧できます。

潜水服もありました。

 

今現在、私の旅館の海産物は漁協や漁師・海士さんから届いております。

と聞くと

凄いいい素材ばかり

とお思いになると思いますが、そうとばかり言えないのが現状です。

大抵の板場は、仲買と言われる”魚の買い付けのプロ”が選んだ素材を扱います。

買い付けのプロが、板場の要望にあわせた品物を納めていくのです。

その事により、外れなしの大当たりが少ない

云わば

平均値の高い品物が安定して入荷するという話となるのです。

 

では、漁師や海士さんからの入荷では?

獲れたその日の品物になります。

新鮮なのは嬉しい事ですが、困った事も出てきます。

それは

サイズ・数・種類が安定しない

一番困る事は

獲れなかったよ!

の一言で片付けられてしまう事なのです。

 

自然の海を相手にしてますので、風・波・潮が悪い日には漁に出られない。

海の仕事は命に直結していますので、無理をしてまで”荷”をお願いできない。

板前にとってこのような展示物を見る事は、素材を扱う上で身が引きしまります!

(海の話に限った事ではありませんが)

 

話は変わります。

海の中道水族館の一つの催し物は

太古のすいぞくかん

その一つに

シルル紀のみずべがありました。

シルル紀とは

約4億4370万年前から4億1600万年前

生物の本格的な地上への進出が始まった時期で、

陸棲節足動物や最古の陸上植物が出現といった時代です。

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こちらの足元にはデジタルアートらしき魚影が映し出されています。

分かり難い画像ですいません。

水族館入り口にあったデジタル魚影が水紋と共に表れます。

両サイドには、当時の茂みを意味する草木があり中々の臨場感です。

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その他にも、ブラックライトで映し出された太古の海!

壁の両サイドには太古の魚達が描かれております。

僅か数メートルの通路でしたが、

海の中道というコンセプトにしっかり合っており幻想的な感覚になりました。

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ブラックライトですので、白い物には異様な光を反映させますね~

息子の白い靴下が異様な光を帯びていました・・・

この通路を通る人の多くは、壁に描かれている魚同様に

ブラックライトに反射する、白い何かに反応していましたね(笑)

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この水族館には「体験型」のコーナーがあります。

ヒトデとか巻貝などが体験水槽に置かれています。

ちび太君も体験していました。

他の水族館でも、このような体験型の水槽がありますね。

自然と触れ合う機会が減ってしまった現代っ子は、興味心身で体験していました!

すぐ横には、手洗いブースが併設されています。

手拭きは無く、温風乾燥機がセットされている所には「今」だなぁ~と感心です。

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九州の海をメインとした、海の中道水族館

とても興味深く楽しめた水族館でした。

改めて、豊かな海がある事がどれだけ大切であるかを思います。

 

昨今、秋の味覚の代表格である秋刀魚が乱獲で高騰しています。

身近な魚がいずれかは高級魚になってしまう。

もうすでにその様な現象は当たり前となっています。

 

限りある天然資源

獲るだけで無く、守り育てていかないと底をつくのは時間の問題!

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九州では観光的資源となっている

ヒオウギガイ

養殖にて市場へ流通しています。

色とりどりの鮮やかな貝です。

刺身よりかは、火を入れるほうが旨みが増し美味しいですね!

育てる資源。

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需要と供給 資源保護と生育

世界各国の動きを統一するは不可能な話です。

今は、現代和食がご家庭に普通に並びます。

この「普通」が、これからも続く事を心から願っています。

 

最後に

日本国における海産資源の減少は加速度的に進んでいます。

世界のニーズが多大に関わっているのは、メディア等で大きく取り上げられています。

公表はされないながらも、

人為的な環境破壊も、大きな原因の一つであることは間違いありません。

 

便利な世の中

豊かさとは?

 

最後まで読んで頂きありがというございました。

貴重なお時間を頂きましたこと、重ねて有難く思います。

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