牛肉文化? 牛肉を考える! 格付け
今回は牛肉について考えてみたいと思います。
その前に皆様の牛肉のイメージはどの様なものでしょうか?
すいません。 この質問は曖昧ですね・・・
では改めて
3つの項目で質問をしますので、教えてください。
- どの品種の牛肉がお好きですか?
- どの様にして食べたいですか?
- どの位の価格の牛肉なら買いますか?
いきなり聞かれても困りますよね・・・
私でも 「え~っと 黒毛で ステーキ? しゃぶしゃぶかなぁ~_?」
「値段って? 幾ら位が相場なの?」 といった所です(笑)
知っているようでわからない、牛肉のあれこれをご紹介していきます。
牛の種類
黒毛和種 和牛全体の90%程。松坂 前沢 豊後 神戸 等の銘柄牛
肉質は見事な霜降りで肉質も柔らかく絶品クラス
褐毛和種 熊本 高知の2県が主要地
日本単角種 青森 岩手で主に飼育され頑健。 放牧しやすい
ここまでが和牛です
ホルスタイン種 乳牛が主な目的
ジャージー種 乳脂率の高い乳牛
ガンジー種 乳脂率が高い乳牛
この3種が乳牛です
交雑種(F1) 雌乳牛と雄黒毛和牛と交配させた牛(食肉用)
和牛に比べ肉質は劣る。(黒毛牛との表記も見かかる)
食肉用としては?
各種の平均レベルの判断です。
肉質価格は非常に高い 高い 黒毛和種の半値以下
私は、「黒毛和種」と「本鮪」は市場価値から同じ観点で捉えています。
その訳は
もともと両種とも資源が少なく、希少品であることに加え非常に人気が高い。
すると
黒毛和種に人気が集る ⇒ 市場原理が加わり価格が高騰 ⇒ 交雑種に目が向く
すると
交雑種(F1)の人気が集まる ⇒ 市場価値が上がる ⇒ 価格が高騰
すると
乳牛の市場価値が上がる ⇒ 価格が上がる
この段階までいくと、外国産の牛肉との品質・価格競争になります。
あくまでも、品種のみからの簡略図式ですので
本来であれば、牛の個々品質や同意ランクでの差を考慮してからの
判断が大切であると思っています。
例えば(牛の個の話で)
黒毛和種の下位ランクと、交雑種(F1)上位ランクでは、品質がどれ程違うのか?
それは
両種を同じタイミングで食べる機会がなければ判断は難しいし、
個々が持つ味の嗜好の違いからも、「絶対」とは言い切れないものです。
なので
大まかな目安として牛肉にはランク付けの制度があります。
このランク付けで勘違いしやすい点に
A5が一番良い牛肉だ。
です!
一応格付け評価の「数字」と「アルファベット」を説明しますと
ランクは全部で15段階で、下はC1からアルファベット順で上はA5。
ABCの意味は、どれだけ食べられる部分が多いか。
1~5の数字は脂の入り方や肉の色・質感になってます。
A5ランクとは、可食部位がたくさんあり、良い霜降りが入り肉質色味が良い。
との事をあらわしているのです。
それなら一番良い肉でしょう!
と思いませんか?
おもいますよね!
ところがそう単純にはいかないのです。
理由
肉の格付けは、「社)日本食肉格付協会に所属する格付け委員」が行うのは
あくまでも肉の格付であり、消費者の嗜好を格付けしている訳ではないからです。
例えで、ある人は脂を多く感じるA5よりも格下(?)のB4の方が好き
であればA5=最高! という事にはならないのです。
一応の目安としての認識は良いことですが、自分格付けをしていくもの
同じくらい良いことじゃないかと思います。
外国で牛肉のランク付けはあるの?
あります!
アメリカでは4つ格付け
上から
Pr i m e (プライム)
CHOICE (チョイス)
Select (セレクト)
St a n d a r d (スタンダード)
カナダでは4つ格付け
Prime
AAA
AA
A
オーストラリアでは
グラスフェッド 牧草をたべて育った牛で赤身が多い
グレインフェッド 牧草で育て一定期間穀物を与えた牛。赤身と脂肪が程良くある
*グレインの中で 穀物肥育期間の長さで「ショート・ミドル・ロング」がある
長いほど肉質が良質とされる。
ニュージーランド (日本市場に新たな参入牛) 放牧牛の赤身を売りにしている
他にもEU間の基準なども世界には存在してます。
しかし世界基準での統一格付けはまだありません。
現在の日本では和牛を含む国産牛をはじめとし、世界中から牛肉が輸入されるように
なりました。
いち消費者として、何を基準に牛肉を選ぶのか?
誰かの良いではなく、ご自身の良い! は素敵な基準だと思います。
最後に
この記事が、皆様の牛肉を買う際の参考になれればうれしく思います。
今度は、格部位や料理等をご紹介したいと思います。
長い記事でしたが読んで頂きありがとうございました。