和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

太宰府天満宮 学問の神様

久しぶりの更新になります。

ここ最近、物凄くハードな日々でした・・・

 

その中には、夏休み期間中という事もあり家族旅行も含まれています。

 

夏休み旅行としての行き先は

福岡県にあります、太宰府天満宮へといきました。

 

太宰府天満宮

太宰府天満宮とは「菅原道真公」をお祀りしている宮。

菅原道真公は、いわずと知れた「学問の神様」として崇められております。

 

何故学問の神様なのか?

道真公は幼少期より学問の才があり、自らも勤勉なる努力を行なっておりました。

努力は実を結び、一流の学者・政治家・文人として活躍。

そのことが、学問の神様と崇められる所以です。

 

太宰府天満宮の成り立ち

京都において、政治で活躍をしていた道真公は無実の罪により

福岡県にある大宰府へと流される。

そして、大宰府政庁の南館に住んでいましたが

そこで生涯を閉じます。(享年59歳)

 

道真公の門弟であった「味酒安行」(うまさけやすゆき)が

道真公の亡骸を牛車に乗せ進んでいたところ

牛が伏して動かなくなる。

味酒安行は、

 

これは道真公の御心であろう!

 

と思い、その地に埋葬をすることにします。

 

919年、勅命によりその地へに社殿が建設され、

道真公は「天万大自在天神」という神様の御位を贈られます。

そのことが、道真公を天神様と崇められる経緯です。

 

そして、太宰府天満宮の成り立ちへと繋がります。

太宰府天満宮の入り口にある牛の像

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御神牛(ごしんぎゅう)

御神牛とは

天神様(道真公)のお使いの牛。

御神牛像は、

「頭を撫でれば賢くなる」

「怪我や病気がある場所を撫でれば快復する」

等といわれ、信仰の対象になっている像です。

 

この牛像は、太宰府天満宮を始めとする全国の天満宮の多くに設置されています。

 

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下の子もアイパッドで撮影した後に、全身くまなく撫でていました。

最後に、御神牛の頭を撫で撫でした際の一言

「がんばってね!」

 

太宰府天満宮自体は、さほど広大な敷地から成り立ってはいません。

宮前には、地図・そしてインフォメーションセンター兼お土産物販売所もあり

参拝者にとって分かりやすくされています。

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太宰府天満宮 案内所

巫女さんが在住しており、経路の案内の他にも

天満宮に纏わるお話を聞く事も出来ます。

ただし、

お土産も販売しており、購入者への対応もありあすので

あまり長時間の質問等をされる場合は人気が少ない時にした方がいいと思われます。

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案内所のすぐ近くには、このようなマップが併設してます。

この写真からは少し分かりにくいですが、現在地として

右真ん中下辺りです。

 

いよいよ太宰府天満宮

大宰府天満宮には、心字池という池があり、

その池には3本の橋が掛かっています。

3本の橋

入り口から

太鼓橋 - 平橋 -太鼓橋

(過去) (現在) (未来)

を意味している!

 

それそれの橋の意味?

 

始めの太鼓橋(上り下り)=過去

「橋を渡っている時は、絶対に振り向いてはいけない

 まっすぐに前を向いて渡る事!」

 

平橋(平地)=現在

「立ち止まらずに進む事!」

 

最後の太鼓橋(上り下り)=未来

「つまずかないように気をつけて渡る事!」

 

どの橋の意味にも納得してしまいます。

 

歳を重なるごとに、橋のいわれを重く感じます。

我が家で唯一自由だったのは下の子ですね~

まだまだ過去も未来も自由自在です!

振り返ろうが!つまずこうが!元気一杯の姿に、親として沢山の力を貰っています。

 

無事橋を渡りきると、鳥居が目前に立っており、

鳥居の先には本殿があります。

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本殿に行くまでの経路の途中。

左側の境内では「相撲大会」が行なわれておりました。

マワシ姿の小学生から大人達が、大きな声援を土俵にかけていましたね!

やはり「相撲」というのは神事なんだぁ~

と改めて思いました。

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右側には麒麟

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この麒麟像は、幕末の博多の商人達が寄付した物です。

麒麟とは

麒麟は中国の空想上の動物で

頭  ⇒ 狼

胴体 ⇒ 鹿

足  ⇒ 馬

尻尾 ⇒ 牛

となっています。

これは、それぞれの生き物の中で一番美しいパーツの組み合せ!

麒麟は、中国では空想上の動物であり瑞獣(ずいじゅう)。

四大瑞獣として、王竜・鳳凰麒麟霊亀があり、麒麟はその頂点です。

立派な王の下で立派な政治が行なわれ、万民が治世を認めた時に

それを祝って天上から舞い降りると言われております。

麒麟の胸から前は「聖域」、後ろは「俗域」とされ結界を表しています。

 

麒麟像の右奥には鷽像(うそぞう)

太宰府天満宮 鷽像

鷽は実在する小さな鳥です。

太宰府天満宮では毎年1月7日に「鷽替え神事」が行なわれます。

 

鷽替え神事とは

前年についてしまった嘘を天神様の誠意に変え、悪い事を嘘だった事にして

よいことに取り替える

という意味の行事です。

 

すこし都合が良い様にも感じますが、

もし、病気や怪我で苦しんでいた事自体を嘘だった事として取り替えられるなら!

など、切実な願いも少なくないのでは?

人が幸せを願ったり、通常に戻れることが望みであるならば

「うそかえ」も善い行いであると思えます!

 

鷽と菅原道真公との繋がりについて、明確な伝承はわかってないそうです。

私が好きな話では

菅原道真公は、嘘をつかない誠実な人だったので「嘘」と「鷽」をかけた説!

 

今の国の政治を、菅原道真公はどのように眺めているのでしょうか?

麒麟が天上から舞い降りる事はあるのかな?

そんな思いにふけってしまいました・・・

 

手水舎(てみずや)

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手水舎とは

参拝者が身を清めるために手水を使う場所です。

 

さて?

その手水の作法とは?

よくご存じない方もいると思います。

しかし

安心してください!

手水舎の天上付近に下記の写真の様なガイダンスがあります。

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この作法は、大抵の神社でも同じではないでしょうか?

手水の作法

  1. 左手を洗う
  2. 右手を洗う
  3. 左手で水を受け、口に注ぐ
  4. 左手を洗う
  5. 柄杓を立てて柄を洗う
  6. 柄杓を戻す

 

太宰府天満宮の手水舎の大きな特徴は

霊峰宝満山山腹から切り出された一枚岩

 

人が写らないようにしてあるので分かり難いですが

相当な大きさです。

コレだけの岩を切り出し、運び、加工したのですから

手水岩としても大変貴重な物であります。

 

しかも手水岩には、全長3mの神亀が彫ってあります。

この神亀は、除災延齢の意味が持ち合わせています。

手水舎の水は飲料可です。

しかも、1人4L以内までは取水しても良いとの事!

有り難いものです!

 

手水で清めたので本殿へと向かいます。

 

太宰府天満宮にあるもの全てに意味と由緒があり、歴史的に重みを感じます。

日本人ばかりではなく、多くの外国の方も参拝に来ていました。

日本人でも普段の生活では知りえない事や、行なわない作法です。

外国の方への作法ガイダンスや意味の表記は、

日本の文化を知って頂くには大変よい事の様に感じました。

 

最後に

次回は本殿編を予定しています。

お時間がありましたら立ち寄って頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。