旬 ショウジンガ二! 蟹を選ぶ基準は?
今回は蟹のお話です。
先ずは、磯ガニ
日本全国の海岸等で見かける小さな蟹達。
「イソガニ」 特徴はハサミの付け根に袋状の物がある事
「ヒライソガニ」 上記と近縁種で甲羅の色が様々あります
「イワガ二」 テトラ帯によくいるすばしっこい蟹です
「ショウジンガニ」少し大きい蟹です。テトラ帯によくいます
「ベニツケガ二」 外見は渡り蟹に似ているが、名の通り非常に赤っぽい
食用外(食べてはいけない磯ガニ)
オオギガ二
スベスベマンジュウガ二
これからのシーズン、海に出かける機会が多いと思います。
海岸でのバーべキューは、とても思いで残るイベントですね。
釣った魚や、海岸や磯で見つけた海の幸がバーベキューに華を添えるかもしれません。
くれぐれも、分からない素材は扱わないようにして下さい!
楽しい時間をより長く安全にお過ごしください!
今回は「ショウジンガニ」がたまたま入手したので、UPしてみました。
こちらのサイズは10cmほどです。
- 生息地域 岩手以南から沖縄までと広域
- 旬は 夏
- 価値は 安価だが、市場への入荷は少ない
- 寿命 1年~3年ほど
ショウジンガニの特徴
- はさみ脚の部分にある、赤い斑点状の突起物です。
- 脚や甲羅に細い毛が生えている
今は瞬間冷凍物もあり、冷凍品でも生食が可能な物も出てきていますが
余程の信用がなければ加熱処理をお勧めします。
加熱の仕方(活け物)
- 甲殻類が入る大きさの鍋に塩を入れ火にかけておく
- たっぷりの氷水を、ボウルに用意します
- 活け物を氷水に入れ込みます(氷〆と言うやり方です)
- 10分もすれば動かなるので、神経〆します
- 沸いた鍋に甲羅を下、腹側を上にしていれ茹でます
- 茹で上がったら甲羅を下向きにザルに上げます
(H30 7月28日 追記 伊勢海老の氷〆)
別な方法も(活き蟹の場合)
- 活き蟹を水の張った鍋に入れる
- 10分ほど置いておく(水〆)
- 中火にかけじわじわ温度を上げていく
- 最終的にゆらゆら沸く程度までなったら、塩を入れ茹で上げる
どちらのゆで方も、素材の大きさによるので断言できませんが
15~20分位が標準的な茹で時間です。
活け物の場合、いきなり沸騰したお湯にいれると
「自切」という自らの脚を切り離す行動に出ます。
これは、
切り離した脚に捕食者が注意を向けている内に
その場から避難する時間を稼ぐ為の行動と言われています。
上記の茹で方はどちらも「自切」させない為の工夫でもアリ
見た目をより良く見せる為の知恵でもあります。
茹で上がりました!
もともと赤掛かった色合いの蟹でしたので、
茹でた状態では更に赤見がかかりました!
この「ショウニンガ二」は蟹としては
食べる身が少なすぎ!
なのです・・・
このような可食部位の少ない蟹の調理法としてベストなのは
味噌汁
だと思います!
味噌汁で仕立てる目的ならば、
水から茹で上げる方法が理にかなっています。
塩味の方向もあるのですが、
甲殻類独特の香りが少し気になります・・・
かといって
葱やら生姜やらの香味野菜で打ち消したら
なんのこちゃ?
ですよね。
私個人的にも、味噌との相性が
ベストマッチと思います。
まぁ~ちびちび摘むのも
磯ガニの味わい方の一つですね!
しかし
蟹の旬と聞いて想像するのは
「冬」ではありませんか?
何故、冬なのか?
このことは、蟹漁の解禁日に関係しており
日本では蟹を獲る期間は決まっています。
しかも、蟹の種類によっても違うのです。
ズワイガニ・毛蟹・花咲ガニ・タラバガニ・渡り蟹
これらのメジャーな呼び蟹の他にも
地方での呼び名としての「冠蟹」も該当します。
大方の蟹は、晩秋頃に漁が解禁されるので
冬が旬となるのです。
どうして蟹は高いのか?
上記でも記述しました、期間限定の漁であり
もともと資源的に
昔ほど豊富ではなくなった
ことが要因です。
それ故に蟹漁には禁漁期間が設けられ
資源の保護を義務付けられています。
2~3年ほど前の事ですが
ズワイガニの初競りで
1杯130万円の値が付いたそうです!!
いったい誰の口福となったのでしょうか?
流石 活け初物!
だけど
蟹一杯で130万円とは・・・
活き蟹の美味しさは必然的でしょう!
しかし、
蟹の唯一の難点
死んだ蟹を調理するのは、非常に恐い!
正直いって
お客様に出す為の仕事にしたくない
と強く思っています。
ここで一つ定義として
死んだ蟹 = 危険
では無く
いつ死んだか分からない蟹 = 危険
という認識です。
”さっきまで活きていた蟹”でどのような保存のされ方をしたのかが
分かればそれに対処すれば良いのですが、不明な物はどうも・・・
極端な話ですが
瀕死状態の活き蟹と、浜茹でされた冷凍蟹(解凍もいい)
どちらを扱うか?
答えは
まだ、どちらともいえません。
は?
きっと皆様も流れ的に
浜茹で冷凍だと思ったのではないでしょうか?
何故どちらでもないのか?
瀕死の蟹は勿論の事、
浜茹で = 新鮮な蟹を茹でている事
には直結しないからです。
ここでもう一つのキーワードが必要なのです!
活きた蟹をそのまま浜茹でした蟹
であれば
私なら完璧に、浜茹で物を選びます。
【かにまみれ】新鮮な4大蟹を中心に、北海道近海で獲れた海産物を全国へ直送いたします。 ・市場にあまり出回らない流通希少の業界最高水準「4特」ガニをチルド発送 ・他店がやりたがらない未冷凍(チルド)は、浜茹での風味そのまま! ・過去に「安かろう悪かろう」で苦い経験をしたお客様からの支持多数! 今年は蟹の水揚げ量が去年の半分以下になっており、年末に向け市場の流通量が激減するため、 在庫切れする店舗が続出することが予想されます。 しかし当店では、独自ルートにより相当数の商品確保を行って参りますので、 比較的品切れによる失注の心配はございません。 【かにまみれ~北の国から直送便】 https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2ZLJH6+AAX2NM+2GN4+64RJ7
各メーカーがそれぞれに強い思いをもって
販売にかけている様子が見受けられます!!
情報社会ですので
一昔前みたいな、
売ったら関係ない!では通用しなくなっている。
その流れが
メーカーにとっても、消費者にとっても
お互いに良い結果になってます。
それでも
通販で購入の際には
直接にメールでも電話でもして
自分自身が納得して購入する事をお勧めします!
期待値が高い「蟹」ですから。
私個人的には
仕事でなければ、磯ガニで十分満足しますね!
(でも、高価な蟹も食べたいけど・・・)
最後に
この記事が「磯ガニ&高価な蟹」への一考察になれれば嬉しく思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。