イエローキングをデザートへ
イエローキングのデザート仕立て
少し前にイエローキングについて書きましたが、
記事の内容の最後の方にイエローキングを薄蜜につけこみはじめた状態の
写真をUPしていました。
それが
薄蜜に漬け込み一週間程の間で、果肉と薄蜜との間で浸透圧の関係が徐々に
発生します。
するとこのように果肉が徐々に半透明化していきます。
お分かり頂けますでしょうか?
この写真からでは判断しにくいと思いますので、漬け初めの写真と見比べてみます。
下の写真は1日目 ↓ 上の写真一週間経過 ↑
照明の関係で一枚目の方が黄色っぽく移ってますが、その他は何も手にかけてません。
改めて見比べると、見た目だけでこれほど違います。
漬け込み始めた時点は、イエローキング自体がメロンの部類の割りに糖度が高くない
ので「薄蜜を纏った甘くないメロン」でした。
それが一週間漬け込んでおくと
果物だけどデザートに変化します。
表現的に変に感じる方もいると思いますので、私の解釈を補足をさせて頂きます。
一般語訳では、ほぼ同じ意味合いにもとれます。
果物とは
木および草の実で、多汁で甘味があり食用になるもの
デザートとは
食後に出される果物や菓子の事
私の解釈では
果物に関しては同じなのですが、
デザートでは
何かしら手をかけた工夫を凝らしたもの
なのです。
ですので、カットメロンを如何に綺麗な飾り切りをしても果物としてお出しする。
ですが、カットメロンにシロップをかけたりゼリーで寄せたりした物はデザート
としてお出しするという個人的な拘りがあります。
そして仕上げた物が、こちらの皿となります。
半透き通ったイエローキングの果肉には、薄蜜が含まれております。
そこに地物のブルーベリー、スペアミントとエディブルフラワーを添えてご提供。
イエローキングの日数での変化は、当館の職員も皆食べては口をそろえて
「あ!おいしい! 000ちゃんが言ってた
昔親がメロンといって食べさせていたメロンの味じゃないね!」
です。
年配のパートさんからは (75才overの元気な方です)
「へ~ あれがこんな風に変わるんなら、もしこれからそんな風な物が来たら
捨てずにやってみようかしら~ 料理長作り方教えて!」
です。
年配のパートさんとの会話では、あれ!それ!どれ?が飛び交いますので
主語を聞き返す事もザラですが、年季の入った手仕事を教えてくれるので
こちらも大いに勉強になってます。
「ところで、お客様になんて言って出せば良いのですか?」
と仲居さんから質問が
しばらく沈黙
「少し恥ずかしいんだけど・・・」
イエローキングのクリスタル仕立て ~地の恵みを添えて
書いていて恥ずかしいです・・・
国産ブルーベリーが出回る時期、旬です!
ブルーベリー
- 旬は 6月~8月頃
- 品種は 寒冷地向き「ハイブッシュ」 暖地向き「ラビットアイ」
- 荒地に自生「ローブッシュ」
- 主な産地 1位:長野 他上位4県 東京 茨城 群馬 千葉
- 目利き 皮の色が濃い青紫で果肉に張りがあり大粒。ブルームが付いている。
- 保存 追熟をしないため、なるべく早めに食べる事
私の身近にある話で、ブルーベリーを栽培している方がいます。
その方がこのような事を言っていました。
「ブルーベリーは追熟しないから、大きく出来ないんだよねぇ~」
ここでの大きくは、ブルーベリーの事ではなく農園の事です。
「観光バスが入るような所なら、いい仕事になるよ!」 にかっ!”(笑)
追熟が出来ないので、計画栽培によって良い仕事に繋がるといった事でしょう。
国産のブルーベリーの特徴は。皮の柔らかさと瑞々しさです。
外国産は国産と比べると、皮が硬く粒も小さいのが多い傾向にあります。
国産か?輸入物か?
個人的な思考(嗜好)から、国産ブルーベリーを使用しています。
国産は輸入物に比べ少し値段が高いのですが、あらゆる観点から国産を選びます。
最後に
この記事が皆様の「あれでもこれに」の一助になれれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。