いっさいはん ~絵本
突然ですが、この絵本をご存知ですか?
ここ近年の中で
最強に面白く 最高に納得する とても気持ちが優しくなる絵本です。
私には子供が2人おりますが、特に「初めの子」を育てていた頃を思い出します!
私は両親が寿司屋を営んでおり、普段からあまり親子としての時間を過ごさずにいた
せいかあまり親と何々をした!といった思い出が薄かったと感じています。
両親は自営業で、昼夜営業、週一回の休み以外一生懸命働いて子供を育てていたので
仕方がありません。
そんな私が結婚をし、子供が生まれたのは30代。
当然それまで、知り合いやお客さんの子供への接し方なんて知るよしも無く
私自身こどもが苦手だったと思います。
私自身も、初めての子が生まれて2年間位は(2歳前くらい)
かわいいし、絶対守ってやりたいし、大切な我が子
との思いは強く持ってはいましたが
なんとなく「ググッ~!」って気持ちが入っていかない、なんとも不思議な時間を
すごしていた記憶があります。
やはり2歳手前! オムツも離乳もなかなか直ぐには収まらず、男手よりもはるかに
ママの存在が大きかったのも一つの要因だった!と思っていました。
仕事柄、家には寝に帰るみたいなもので、仕事を言い訳にしていたのも事実です。
でもあるときから
男親としての責任から愛情へと急激に変わりました!
きっかけはなんだったのか、はっきりしたことはわかりませんが
私の中では
我が幼子が言葉を理解し、親として我が幼子の言葉の理解に近づいた
その瞬間から今現在まで
私は自分の子供達が大好きだし、不思議なことに自分の子供と同じ年代の子供達の事も
好きだと思えるようになり、許容が広がったと実感しています。
私も妻も、初めの子に絵本を沢山よんで聞かせた自負があります。
妻はもとより本が好きでしてた。
私もその影響を受け、図書館で気になる専門書を借りては料理の勉強をしたものです。
子供が生まれたら尚更図書館で絵本を借りては返しで、年間数百冊は読み聞かせたと
記憶しております。
きんぎょが にげた では
「金魚はど~こだ?」で「ん! ん!」 のやりとりをし
いない いない ばぁ では見開きの度に
「くまちゃんが?」 ときけば 「いないばあ~」 と真似をし
ねないこ だれだ では
なかなかお昼寝をしない時の必須本でして
数出る登場物から人間の子供に変わる時!
声を低くちょっと怖い口調になり
「ねないこ だれだ~?」 「おばけの世界へ ~・・・」 と読んでいくと
直ぐに布団に頭を潜り込ませます。
すると不思議なことにそのまま眠ってしまったり! と、非常に役に立った絵本です。
反省したことが、
怖がる姿があまりに可愛いので、ついつい調子に乗ってやり過ぎてしまった事が
あります。 もう~泣いて泣いてお昼寝どころのさわぎじゃなくなり、私も子供も
大変な目にあいました。 (やりすぎ注意)
暫くはその絵本を見るのも嫌がり、本棚の裏側に置かれた経緯があります。
歯磨きをいやがる時期には「ノンタン シリーズ」の「はみがき はーみー」
を見せながら一緒に歯を磨いたり、もしました。
「はみがき はーみー しゅらしゅしゅしゅ」
ある意味で、魔法の呪文のように効果的でした。
もうすこし年がたつと
グリとグラ シリーズ パンケーキを美味しそうに焼くのですよ!
オムツ外しお試し期間では
ん? なんか動きが変だぞ! と子供の微妙な動きを察知しては
ひとりでうんち できるかな
の絵本をトイレにもって行き読ませもしました。
(嫌がらずにトイレに座る!までも訓練期間が必要でした。)
只これは思った以上に大変な作業でして
- 絵本に夢中になってしまい「う○こ」をする事をわすれてしまう
- 親は、「う○こ」の格好で読み聞かせているので、長時間だと足腰がきつくなる
- ドアは開けているが、基本トイレの中なので「う○こ」の匂いがつらい
でも心配で、「う○こ」の色や形などをチェックしてしまう・・
今思えば懐かしく感じますが、当時はそれなりに一生懸命だったです。
今でも家族の話の中で、「初めの子う○こ」事件があがります。
「初めての子 う○こ事件」
まだ上の子が半年ぐらいのときでした。
私と一緒にお風呂に浸かりながら温まっていると、私の背中に何かが当たります?
ん? なんだろうと?
ふりむくと ぷかぷか浮いてるものが・・・
これはもしや!
「うわ~ 「う○こ」だ~ !! 妻の名! 早く来て~!」
と大きな声で妻を呼ぶと
尋常ではないと察した妻が風呂まですっとんで来ました!
「妻の名! 早く早く~!」とせかす私に
「なに? どうしたの? ???」
と子供の心配が先立つ妻。
「これ! これ! 」 「う○こ」だよ!
・・・・・・・・・・・
妻はようやく事態に気付き、子供をバスタオルにくるみ大笑い!
子供に
「気持ち良いお風呂だったねぇ~」
取り残された私は「う○こ」を風呂の手桶ですくい取り、トイレで流し
浴槽のお湯を流し、シャワーで体を洗いました・・・
なんと、それを2回も経験をしたのです!
それから10数年
下の子はその話を面白おかしく聞き、上の子に確認を取ったりしますが
上の子は
そんな赤ちゃんの頃の話なんかしらないよ!
と照れ笑いで返したりもします。
よくここまで育ってくれたなぁ~と子供達に感謝です。
そして、子育てをメインでしている妻にも感謝です。
昨日の夜に妻から見せてもらった絵本に、子供の小さい頃を思い出しました。
最後まで私の個人的な話を読んで頂きありがとうございました。
「いっさいはん」
子育て奮闘中の方も、落ち着いた方も一度読んでみて下さい!
あ~あ~ わかる! わかる! あった!あった! そーだったよね~!
きっと、何故か優しい気持ちになるのではないでしょうか。