和食を簡単に!

ちょっとした「コツ」や「黄金比率」で簡単に作れる和食のご紹介

たこの柔らか煮! 重曹は? 炭酸水は?

たこのやわらか煮の作り方

今回は生鮮店などで下処理済みの生たこ(塩もみ済でぬめりがない状態)を

 購入された場合を想定して、作り方をご紹介します。

 

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もし

生の活け蛸であえば別記に記載するので下処理の仕方をご参考ください。

 (後日UPします)

  1.  たこの蝕腕を頭部(胴)から切り離す。
  2.  たこをさっと霜降し(お湯にくぐらす)すぐに氷水に落とします。
  3.  鍋に昆布を敷きその上に霜降りした蛸・大根を並べます。  
  4.  水・酒を蛸の上 ヒタヒタまで注ぎ落し蓋をしたら火にかけます。
  5.  沸騰寸前まで沸いたら火を弱めます。
  6.  蛸が水面から出ないように絶えず水分量を気にしながら炊いていきます。
  7.  蛸に火が通ったかなぁ~? って位になったら蛸と昆布を取り出します。
  8.  蛸を取り出した鍋に、醤油・味醂をいれる。(少し味が強いかな?程度)
  9.  煮汁を煮詰めていきます。
  10.  煮汁の味が濃くなったら、取り出しておいた蛸と昆布にかけます。
  11.  これで出来上がりです。   

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6~9の工程を補填(ある程度煮たら、煮汁の味を濃くしていきます)

 直ぐに使わないのであれば、調味料液で炊かなくても熱々の煮汁で浸せば

 味は染み込みます。 保存 ⇒ 提供のスタイルです。

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私はこれまで、蛸の柔らか煮を作る際に「炭酸水」や「重曹」を使わなくても

良いのでは?と感じていました。

職場でも使いませんが、お客様から「硬い!」と声は頂いておりません。

でも

不使用になるまでは使用していました。 (おかしな表現ですね・・・)

 

それは、そう教えられてきたから!

 

しかし、ある時重曹を入れるのをすっかり忘れてしまい 冷や汗が・・・

不安になりながらも仕上がった蛸を試食。

すると

あれ? なんかいつもより身がぷりぷり感があるな? 

別に硬くなってる感じでもないし、味はすっきりしてわるくはない!

なんだろう~?

 

 

重曹をいれるのを忘れた事に気付いたのです。

次に作るときも敢えて重曹を入れずに炊いてみました。

すると、思ったとおりの結果です。

私はそれ以降、重曹や炭酸水を使うのをやめました。

 

今回そのような経緯から、重曹や炭酸水不使用の作り方をご紹介しました。

 

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もし機会がありましたら、一度お試しください!

季節の一品で「たこの柔らか煮」が食卓に並んでいたら、家族は凄い驚くと思います。

 ちょっとしたサプライズ!

 

 

真たこのおいしい季節は初夏と秋の年二回 

ですが

蛸の生息地域によって若干の違いはあります。

味わい的に、冬場の蛸はおいしいので一概にはいえないかなぁ?

 

私達はこの時期に扱う蛸を「梅雨だこ」とも表現します。

使用用途は

お刺身 ・和え物 ・煮物 ・天ぷら ・空揚げ ・カルパッチョ ・酢の物 等々

いろいろな料理にしていきます。

中でも、煮物として作り置きしておくと便利がいいです。

ちょっとの小鉢に。 前菜の一品に。 メインの煮物に。 使える品です!

 

 

ちなみに、一緒に煮た昆布も非常に美味しいです。

昆布の使用用途は、蛸の柔らか煮に添えたり、焼き物のあしらい

おにぎりの具材・佃煮・箸休め等にできます。

 

ご家庭において活き蛸を扱う機会は滅多にないと思います。

只もしも手に入ってならば、ただボイルするのではなく、一手間かけた煮物に

してみてはいかがでしょうか。

きっと家族の驚きが得られるとおもいますよ!

 

最後に

この記事が皆様のおかず作りの一助になれればうれしく思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

       

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